地域経済分析システム(RESAS(リーサス))をご存知ですか?-4
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
以前のブログ(RESAS、RESAS-2、RESAS-3)に続き、地域経済分析システム(RESAS)について書きたいと思います。
ちなみに、地域経済分析システム(RESAS)とは、いわゆる「ビッグデータを活用した地域経済の見える化システム」です。
最近の動きとしては、平成28年3月25日に第Ⅱ期開発の3次リリースがなされて、次のような機能が追加されたようです。
- 中小・小規模企業財務比較
- 事業所立地動向
- 海面漁獲物販売金額
- 外国人入出国空港分析
- 外国人移動相関分析
- 地域少子化・働き方指標(散布図)
- 消費花火図
- From-to 分析(消費動向)
そして、平成28年4月21日には、「地域経済分析システム(RESAS)利活用事例集」が公表されました。事例集には次のような事例が掲載されています。
- 北海道札幌市( IT 産業高度化の方向性検討に係る分析)
- 北海道帯広市(外国人観光客誘致のため東都間連携に関する分析)
- 青森県八戸市(統計解析を通じた圏域定住自立の人口分)
- 群馬県(物流・バックアプ拠点としての誘致候補企業選定分析)
- 富山県氷見市(人口ビジョン策定のため分析)
- 三重県(内地域別に見る製造業の産構分析)
- 滋賀県草津市( 草津市の政策形成に向けた分析)
- 兵庫県朝来市(竹田城を中心とする観光戦略検討のため分析)
- 島根県松江市(2県5市にまたがる広域観光連携の可能性分析)
- 岡山県津市(地域を牽引する金属製品造業に関分析)
- 徳島県美馬市(地域の1次、2次、3次産業の横断的な構造分析)
- 香川県琴平町(産業構造分析/門前町間の分析)
- 愛媛県新居浜市・西条市(2市の中核企業の広域支援に関する分析)
- 福岡県うきは市(製造業の取引先分析/支援する産業の特定)
- 熊本県宇城市(稼ぐ農業の推進に向けた分析 )
- 大分県別府市(「別府版CCRC」の実現に向けた分析)
- 宮崎県日南市(雇用創出・企業誘致に向けた分析)
- 沖縄県豊見城市(医療産業を中心とした産業振興に関する分析)
- 沖縄県南城市(農業と食料品製造業の連携に関する分析)
これらの情報を見ると、さらに大規模なシステムになってきているようです。
もはやこれほどの大規模なシステムになると、使いこなすには相当の熟練が必要になるのではないでしょうか?
マニュアルは整備されているようですが、個人的には民間向けの説明会を是非開催して欲しいと思うこの頃です。
(地方自治体職員向けの説明会は開催されているようです。)
今日は以上です。