特許を取得する意味ってあるの?
こんにちは、高田馬場で特許事務所を共同経営しているブランシェの弁理士 高松孝行です。
知的財産に詳しくない人から、ときどき「お金がかかるけど、特許を取得する意味ってあるの?」って聞かれることがあります。
製造業やプログラムを取り扱っている業種以外の業種の方だと、特許に接する機会があまりないので、このような疑問を持たれるのかもしれません。
それに対し、
・特許を取得することによって技術を一定期間独占できます(モノマネを禁止させることができる)!
・特許権をライセンスすることでライセンス料が得られる!
・特許を取得することで技術力があると認められ、金融機関から融資を受けやすくなる!
のようなメリットを思い浮かぶ方もいるかと思います。
確かに、このようなメリットはあると思いますが、質問された方にピンとする回答は次のようなものではないでしょうか?
「特許権を所有している会社あるいは活用している会社の売上高営業利益率は、特許権を所有していない会社よりも高い。」
本当ですか?と思われる方もいるかもしれませんが、特許を所有していない企業と比較して、特許権を所有している企業は、売上高営業利益率が1.7%も高い(特許権を所有している会社の売上高営業利益率(3.5%)は、所有していない会社の売上高営業利益率(1.8%)よりも.17%も高い)という調査結果があります。
平成25年度 中小企業等知財支援施策検討分析事業報告書, P87
もちろん、これらの結果は、特許権を取得することに加えて、他社がマネできない高度な技術を有していることと、それらを上手く営業に利用することによって、営業利益に結びつけた結果だと思います。
ですが、これも特許を取得した結果でもあると思います。
最近は、最初の質問に対して、「特許を取得することによって、営業利益率が上がるという効果もありますよ!」と説明することにしています。
弊所では、特許出願から権利行使、ライセンス契約まで一貫した支援業務を承っております。
何かありましたら、弊所に是非ご相談ください。
今日は以上です。