「終活」という言葉と商標の関係

「終活」という言葉と商標の関係

こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。

ここのところ、中国、インドなどアジアではベビー関連市場が急成長していますが、同じアジアでも日本では、”シュウカツ”という言葉をよく聞くようになりました。

”シュウカツ”といっても、「就活」ではなく、「終活」の方です。

 

今日はその「終活」に関連する商標出願の実態を調べてみました。

「終活」という言葉を前後に含む商標はIPDL(特許電子図書館)で検索すると28件ヒットしました。

そのうち約半分がこの1年に出願されたものです。「終活」という言葉の広まり具合と連動しているようです。

出願の内容ですが、「終活診断士」「終活コーディネーター」「終活アドバイザー」「終活マイスター」など、何となく似た感じのするものが出願されています。

 

同じようなサービス業態で同じような意味の商標が登録されて連立した場合は、当然その識別力も弱まってしまう可能性があります。

「終活」のような一般に知れ渡った単語を組み合わせた商標の場合は、特にそうだと思います。

 

この点、「ゼクシィ」のような造語の場合は、初めて聞いたときは、何のブランドなのかピンとこなかったのですが、いまや「結婚情報誌」のブランド名として確固たる地位を築いていますね。

造語の場合は、認知されるのに時間がかかるかもしれませんが、一回ブランドとして確立してしまえば、とても強い商標として機能を発揮します。

ちなみに、「ゼクシィ」という言葉ですが、ウィキペディア情報によると、最初は「XY」という表記で「ゼクシィ」と読ませていたそうです。これは性染色体のXX(女性)とXY(男性)に由来するそうです。

今日は以上です。

 

この記事を書いた人

鈴木 徳子