地域ブランドの活性化と地域団体商標について
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
最近、地域ブランドに関する報道をよく耳にします。
地方がそれぞれの特徴を生かした商品やサービスをブランドとしてアピールして、地域経済の活性化を図る試みは素晴らしいことだと思います。
私も地方出身ですから、県人の集まりにはよく参加するのですが、独特の方便を聞くと何故だかほっとします。
地元のために少しでも役立つことはないかなと思う一方で、地元のアピールをもっと頑張ってほしいと少々不満を感じることもあります。
ところで最近は、地域の特産品を組み合わせたコラボ商品も出現してきているようです。
先日の新聞では、徳島の特産品の「すだち」をエサにして育てたブリ「すだちぶり」のことが紹介されていました。
回転ずしチェーン店の「くら寿司」(http://www.kura-corpo.co.jp/menu/)は、こちらの「すだちぶり」を提供しています。ちなみに、高知県産のレモンを使った「レモンぶり」もあります。
地域ブランドの活性化については、特許庁も力を入れており、「地域名」と「商品やサービスを普通名称」からなる文字商標を登録できる「地域団体商標制度」が設けられています。
「飛騨牛」「博多織」「金沢箔」など、すでに550件以上が地域団体商標として登録されています。
詳細は、特許庁のホームページからみることができます。
(→ http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/t_torikumi/t_dantai_syouhyou.htm )
商標登録を取ることにより、ブランドとしての信用度も高まります。
ぜひ、地域団体商標制度を利用して地域の活性化に役立てて欲しいと思います。
今日は以上です。