ご当地グルメの模倣品対策・・・タグを組んだ「愛Bリーグ」と日本弁理士会
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
この前の金曜日(1月24日)テレビ番組で、「ご当地グルメに意外な課題」という特集がありました。
ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
報道では、2010年にB-1グランプリに初出場・初優勝をして脚光を浴びた「甲府鳥もつ煮」が取り上げられていました。
「甲府鳥もつ煮」を私は食べたことがないのですが、生の「鳥もつ」から調理して、照りがでるまで煮詰めるのが特徴だそうです。
この「甲府鳥もつ煮」、最近インターネットや露店で、「甲府鳥もつ煮」という名前を使った、作り方の異なる味の悪い偽物が出回っており、偽物を食べた消費者の苦情が相次いでいるそうです。
「甲府鳥もつ煮」は「B-1グランプリ」の公認商品ですが、公認商品には他に「富士宮やきそば」や「十和田バラ焼き」などがあります。
「B-1グランプリ」を主催する「愛Bリーグ」(B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会)本部は今回、日本弁理士会とタグを組んで模倣品対策に乗り出し、模倣品取締のための「地域ブランド監理監視機構」を立ち上げました。
日本弁理士会のサイトでも情報が公開されています。詳細はこちら⇒http://www.jpaa.or.jp/?p=22978
私は仕事柄、中小企業の社長さんとお話をする機会が多いのですが、「商標」を初め知的財産権についての知識のない方が実に多いです。弁理士という職業も「初めて知りました」と言われることが多いです。
今回の模倣品取締の仕組みづくりも結構ですが、そもそも「商標」とは何なのか等、知財のキホンに関する啓蒙活動の必要性を感じています。
今日は以上です。