特許庁の「新しい商標の法改正」方針・・・NHKで放映されました
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
昨日の夕方のNHKのニュースで、特許庁が音や色などの新しい商標を登録できるように法改正を行う方針であるということが取り上げられていました。ご覧になった方も多いと思います。
今日は音の商標について考えてみたいと思います。
過去にも、音の商標に関する記事を書いていますので、ご参照下さい(参考記事)。
NHKのニュースでは、パソコンを起動するときの音など、米国や欧州の実際の登録例が紹介され、興味深い内容となっていました。
サウンドロゴとしてよく事例に挙げられる「ヒ・サ・ミ・ツ♪」などは、企業名(久光)を音に乗せて言っていますので、久光製薬がすぐにイメージできます。
しかし、例えば、「ハ~イ!」というサウンドは、企業名やブランド名を言っているわけではありませんが、へーベルハウスのサウンドロゴだと分かりますね。
このように、聴覚を通じても、人は企業ブランドをしっかりと認識できるということがわかります。
今後、音の商標が導入された場合、楽譜や音声ファイルの提出が求められるようになるのではないかと思います。
しかし、審査にはある程度、楽譜を読める方が担当する必要があるでしょうね。
例えば、下記の楽譜読めますか?
これは、CTM(欧州共同体商標)で登録された音商標(No.010114858)です。
私は、昔ピアノを弾いていた頃は楽譜は普通に読めましたが、今となっては、音符がオタマジャクシにしか見えません。。
音商標については、ある程度楽譜の読める審査官が担当するようになるのか、審査はどのように行うのか、音声ファイルは公開されるのか等、今後どうなるのか興味があります。
新しい情報が入りましたらお知らせいたします。
今日は以上です。