除雪用具「スノーダンプ」に関する考案を見てみる
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
ここのところ寒い日が続きますね。北海道や東北地方の半端ない大雪情報は連日のようにニュースで報道されています。
雪かきを一度でもやったことがある人ならお分かりだと思いますが、これはかなりの重労働です。
私も「ママさんダンプ」と呼ばれる除雪用具(画像参照)で雪かきをしたことがありますが、雪は想像以上に重く、捨てるのも一苦労です。重労働の雪かきを毎日のようにやっている雪国の方は本当に大変だなと思います。
「ママさんダンプ」は、雪国の人なら誰でも知っている(?)除雪用具です。いままでこの手のデザインの除雪用具の俗称かと思っていましたが、「ママサンダンプ」という態様でしっかり商標登録されていました(商標登録第1241864号)。ちょっと意外でした。
一般には、スノーダンプと言うそうです。
ところで、このスノーダンプ、どれも同じようなものだと思っていましたが、材質一つとっても、プラスチック、鉄、アルミといろいろあります。
スノーダンプでの雪かきは、スコップよりは楽かもしれませんが、重い雪を運んだり、捨てたるするときに体に負担がかかります。
この点を改良する考案もあるはずだと思い、最近の実用新案登録例を見てみました。
実用新案登録第3169880号は、「ダンプするスノーダンプ」という名前の考案です。
公報を見てみますと、図面の説明な説明には、次のような記載がされています。使用方法のイメージが湧くのではないでしょうか。
「図の握り枠(1)を固定する力と同時に、踏込み枠(2)を踏み込むと(3)の回転軸を中心に(4)引き上げアームが引かれ(5)の雪掬い部が回転し垂直に立つ」
平坦な場所でダンプから楽に雪を落とすための考案です。
他に、工具等を一切使用しないで着脱可能な車輪付のスノーダンプに関する考案もあります(実用新案登録第3159131号)。
車輪部分は、量販店などで広く流通しているスノーダンプにも取り付け可能となっていました。
このように、昔からあるスノーダンプにも、改良が研究されているようです。
しかし、人間が行う除雪作業がもっと楽になるような、革新的な除雪用具や除雪方法の発明が生まれてこないものかと、いつも思ってしまいます。
今日は以上です。
画像引用先:http://store.shopping.yahoo.co.jp/plusys/216.html