今年もあとわずか。
2013年の知財ニュースに関する雑感です。
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
今年も残すところあとわずかとなりました。
というわけで、今年の知財ニュースを振り返り、雑感を書いてみようと思います。
今年の大きな知財関連ニュースで、ざっと思い出せるものは次のとおりです。
・TPP交渉(著作権の保護期間延長などの米国の圧力)
・アップル VS サムスンの特許紛争
・「オリンピック」関連商標の使用制限(IOC, JOCの主張)
・中国における商標事件(ex.「今治」は異議却下、「岩手」は異議が認められる)
・流行語の商標出願(ex.「倍返し」、「じぇじぇじぇ」、「お・も・て・な・し」)
・パロディーがらみの事件/「白い恋人」vs 「面白い恋人」パッケージ紛争
・ネットがらみの事件(ex. 無断配信、オークションの偽物出品)
・模倣問題(ex. 中国における大王製紙の紙おむつの模倣品)
これらを見ると、どのトピックも来年以降も続くだろうと思われる問題ばかりです。
国内にとどまらず、国際的な紛争が多いのも特徴といえるでしょう。
また、流行語を競って商標出願するなど、一昔前までは考えられなかったことです。それだけ権利意識が高まってきているのでしょう。
さらに、昨今、世の中は便利なネット社会となりましたが、タブレット、スマホなどの端末普及とともにネットがらみの権利侵害事件も増加しています。この傾向は、今後も続きそうです。
来年もアンテナを張って、知財に関する情報を発信していきたいと思います。
今日は以上です。