高島屋の包装紙とロゴについて
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
著作権の勉強をしていると、よく出てくる事例として、三越の包装紙と高島屋の包装紙の話があります。
三越の包装紙は、元々、洋画家の猪熊弦一郎氏の抽象画であったものを起用したものなので著作権があるけれども、高島屋の包装紙は、最初から包装紙としてデザインされ(産業上の利用を目的としているため)著作権がないというものです。
今日は、その高島屋の包装紙とロゴについて書いてみようと思います。
高島屋のホームページを見ますと、初期の包装紙のデザインが紹介されていました。画像をご覧ください。
紹介記事によりますと、【1952(昭和27)年「四季を問わず、その美しさで多くの人々に慕われ、昔から美のシンボルとされる。そのようなイメージがお客様に愛される百貨店にふさわしい」ことから、「バラ」が髙島屋のイメージフラワーとなり、包装紙のデザインに採用した】そうです。
現在の包装紙のデザインは次の画像のものです。初期のものと比べると、随分華やかなデザインですね。
ところで、高島屋のロゴですが、〇に「高」と書いたマークは創業時からのれんに書かれていたもので、「高」の字は、漢字のもととなった亀甲文字と金文(中国の殷王妃の墓から出土した青銅器の銘文など)に由来するそうです。(参考:書籍「ロゴの秘密」(高橋書店))
包装紙もロゴも、とても奥が深いですね。
今日は、以上です。
画像引用先:
http://www.takashimaya.co.jp/archives/history/p03.html
http://heidihof.blog8.fc2.com/blog-entry-308.html
http://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/other/credit/takashimaya/