ネット上のトラブル・・・身近にあった悪質なSEO(検索エンジン最適化)の話です
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
昨日、ネットオークションの記事を書きましたので、今日も引き続きインターネット上のトラブルについて書こうと思います。
私の身近な知人の話ですが、ネットでその知人の会社名を名乗ってアフィリエイト収入を得ている輩がいるらしく、大変困っていました。
どういうことかというと、その知人の会社名でGoogle検索をすると、その会社名を含んだ検索結果表示が出てくるのですが、その表示をクリックすると自社とは全く関係のないサイトに誘導される仕組みになっています。
おまけに、その表示は知人の会社名表示(ホームページに直結する表示)の真下に出てくるため、いかにも知人の会社と関連のあるような表示となっています。
事情を知らない人が、知人の会社だと思ってクリックすると、全く関係のない輩のサイトにつながるようになっているというわけです。
そして、そのサイトを覗くと様々な広告がなされており、その広告をクリックすると、その輩がアフィリエイト収入を稼げる仕組みになっています。
Googleは驚くほど賢く、サイトを見ている人の検索履歴に応じて、その人の興味を引きそうな広告が出てくる仕組みになっていますので、広告をクリックする可能性は高いわけです。
知人はGoogle検索で会社名が上位にくるように、それなりに広告費用をかけているそうですが、この手のSEOは、上位にくる会社のサイトの検索知名度にただ乗りしてアフィリエイト広告収入を稼ぐという悪質な行為です。
これはもう立派な不正競争行為に該当すると思います。また、知人の会社名は商標登録もされていましたが、この場合は、商標権侵害にもなり得るケースでした。
インターネットが普及して便利な世の中になりましたが、ネット上のトラブルは後を絶ちません。
誰でも、加害者にも被害者にもなる可能性があります。
しかし、最低限のモラルは守りたいですね。
今日は以上です。