ペットの棺と知的財産権
こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
昨日、懐かしい友人達との集まりがあったのですが、ペットの話になりました。
私は犬を飼ったことがないのですが、今では犬が亡くなったら火葬し骨を拾って骨壺に納めるのが普通だそうです。
友人は、ペットの犬が亡くなったとき、(火葬場の)火を入れるボタンを押したそうです。
それも驚きでしたが、ドイツでは犬の税金まであり、電車や店に連れて入ることもOKだそうです。犬も人間と同じような扱いなのですね。
今日は、友人のリクエストもあり、ペットの棺の知的財産権について調べてみました。
まず、商標ですが、ペットの棺を出願するときは第20類「愛玩動物用棺」を指定することになります。
登録例をみてみますと、シンワ株式会社が商標「エンゼルコフィン / Angel Coffin」について権利を取得していました(登録第4831052号)。
実際の商品は画像のものです。商標「エンゼルコフィン / Angel Coffin」は、この棺のネーミングに使用されています。
ペットの棺というと木製とばかり思っていましたが、これは組み立て式の段ボール製品です。
棺がそのまま祭壇としても使えるお別れセレモニーセットとなっており、見送り用の窓や花立の孔もあります。
段ボール製品というと、なんだか味気ない気もしますが、このまま火葬もでき結構人気のある商品のようです。
このペット用棺については、商標権のみならず、意匠権も取得されています(登録第1233236号)。
画像は、意匠の図面の一部です。
ところで、権利者のシンワ株式会社ですが、歴史ある包装資材の会社です。
今やペットの数は子供の数より多いですから、ペット業界に参入したということでしょうね。
今日は以上です。
※画像引用先:http://item.rakuten.co.jp/shinw2/711910/