こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
今日は昨日の記事の続きで、ラオスの経済について書きます。
ラオスはメコン経済圏の中でも、CLM諸国として特に注目を浴びています。CLM諸国とは、カンボジア、ラオス、ミャンマーのことですが、これらの国の頭文字を取ってCLMと呼ばれています。CLM諸国は、豊富な天然資源、安価な労働コストなど、チャイナプラスワンの投資先として魅力があります。
CLM諸国の中でも、ラオスの最大のメリットは電力が安定しており、電気料金が安いということです。したがって、特に製造業はこのメリットを享受できそうです。
ラオスの水力発電を目的とするダム開発には日本が多大なる貢献をしてきました。
関連記事がございますのでご参照ください。→http://www.data-max.co.jp/2013/09/17/post_16455_ib01.html
最近は、関西電力がラオスに水力発電所を建設するというニュースも発表されました。
ラオスは、他のCLM諸国と同様、外資誘致を強化し経済特区を設けています。経済特区では、法人税や土地の賃貸料の優遇措置など様々な恩恵を受けることができます。今年の5月には、南部の「サワン・セノ経済特区」において、初の日系専用工業団地の造成も始まりました。ニコンやトヨタ紡織のラオス進出は大きなニュースとなりました。今後、これに続く企業は増えると思います。
ただ、ラオスの人口は640万人で、ミャンマー6,400万人、カンボジア1,530万人と比較しても一番人口が少ないです。今までは国内に働く場がなく、タイに流出していた若者が、雇用の場さえあれば戻ってくるという楽観的な話もあるようですが、労働力については以前不透明さが残ります。
それでも中国ーラオスータイを結ぶ南北回廊、ベトナムーラオスータイーミャンマーを結ぶ東西回廊へのアクセスの良さや、政治的安定性などメリットも多いようです。
今後ますます注目度が高まるラオス、今後の動きを注視していきたいと思います。
私も近いうちに、元同僚のHさんを訪ねる目的を兼ねて、一度ラオスに視察に行きたいと思っています。
今日は以上です。
※画像引用先:http://www.machinist.co.jp/2010_1~6/2010_03/toku03_mar2010.htm