こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
昨日(9月17日)、TMBC開催セミナーで「キャラクターライセンスビジネスの概要とブランド保護」についてお話をさせていただきました。
キャラクタービジネスは盛況で、ゆるキャラにとどまらず、LINEスタンプキャラクターなど新しいキャラクターがどんどん台頭しています。ロフトの店舗などに行けば、キャラクター商品は店頭に並んでいます。
また、企業の販促活動の一環としても、キャラクターは活用されています。
雪印メグミルクの「オレたちのゆきこたん」プロジェクト(http://www.yukicocp.com/)では、「雪印コーヒー」の公式キャラクターを公募していますが、
これもその事例といえるでしょう。
昨日のセミナーでも触れましたが、くまモンの商品売上は2011年は25.5億円でしたが、2012年は293.6億円で約11倍に急増し、ライセンス許諾件数はすでに10,000件を突破しています。
最近、ある雑誌で熊本県知事のコメントを読んだのですが、くまモンについて、ご自分が知事である限りは楽市楽座を続けようと思っている、とおっしゃられていました。つまり、審査をゆるくして基本的には自由にくまモンを使ってもらうというスタンスを続けるということです。
すでに中国では白いくまモン(偽物)が出回っており、今後はますます国内外を問わず粗悪な類似品が出回る可能性は高いと思います。
これからはどうやって品質管理を徹底しブランドイメージの維持を図っていくのかがキーポイントとなるでしょう。ライセンサーとしての熊本県にはこの辺の対応を頑張ってほしいと思います。
セミナーでは、企業や自治体内でキャラクターのデザインを考えた人の扱い(報酬など)はどうなっているか、などの質問もありました。最初にデザインを創作した人の努力が報われていないケースもあるかもしれません。今後、私なりに考えたことを記事に書いていきたいと思います。
今日は以上です。