こんにちは。ブランシェ国際知的財産事務所の弁理士 鈴木徳子です。
皆様、台風18号大丈夫でしょうか?落雷、暴風に十分に気を付けて過ごしていただきたいと思います。
本題に入ります。
先日ニュースで、キリンビールが今年5月に発売した第三のビール「キリン 澄みきり」の販売が好調で、発売から3か月半経った8月末時点で300万ケース(大瓶換算)を突破し今年最大のヒットとなる兆しが見えているという報道がなされました。
実は、私もこの「澄みきり」を愛飲している一人です。
このビールの特徴は、「コク」と「キレ」という相反する要素が両立していることです。飲んだ後「澄みきり」の名前のとおりに、すっきりとさらっとしています。
味ももちろんなのですが、私が気に入っているのはこのパッケージデザインです。
このデザインは、KATANA(刀)をコンセプトにしているそうで、装飾が極力排除されています。商品単体でこのデザインを見ると、少々地味で控えめのデザインという印象を受けます。
ビールのデザインは、原色や金色の色彩を用いてローマ字の商品名が大きく表示されているものが多いです。このため、ビール売り場の棚全体を見渡した時、「澄みきり」のシルバーのパッケージデザインが逆に目立ちます。私が初めて「澄みきり」を手にしたのは、デザインを見て「おやっ」と思ったのがきっかけでした。
パッケージデザインは、棚に並べたときの(他社製品と比較の上での)消費者の受ける印象を考えてデザインする必要があるということですね。
また「澄みきり」という商標は、2004年11月10日に出願され商標権が取得されています(登録第4868867号)。権利者はもちろんキリンです。10年近く前から、「澄みきり」ビールの構想があったということなのでしょうか?真偽のほどは不明です。
ちなみに、サッポロビールの「極ZERO」も人気が高いですが、こちらは世界で初めてのプリン体ゼロのビール(正確には第三のビール)ということで、特に痛風を気にする男性陣をターゲットとしています。
今日は以上です。